


Articles
記事
「カレーパン」で
町おこしする東大阪
2025年4月 | 東大阪情報

ご当地グルメで地域活性化
東大阪市は「ラグビーのまち」「モノづくりのまち」と謳っているが、近年は「カレーパンのまち」としても知られるようになってきた。
カレーパンは、楕円形のパンの中にカレーが入った日本でポピュラーなパン。揚げているものがオーソドックスだが、焼いているものもある。かなり辛いものもあれば、子供でも食べやすいマイルドなものもある。
なぜカレーパンのまちなのか、聞いた人は首を傾げる。長い歴史の中で、自然発生的に名物となったわけではないからだ。
2009年、街のベーカリーが主体となり「東大阪カレーパン会」が発足した。
ご当地グルメでのまちおこしを目的とし、人工的に名物を作り上げた。
カレーパンをまちのグルメに定めた理由は2つある。
- ①楕円の形がラグビーボールに似ている
- ②昔まちに日本を代表するカレーメーカー「ハウス食品」の工場があり、いつもカレーの良い香りが漂っていた

かなりこじつけのように見えるかもしれないが、一瞬「なぜカレーパン?」と考えることでラグビーボールを想起させ、結果ラグビーのまちのPRにもなっている。そのユニークな理由を話せば、少し笑ってしまう。それが狙いのひとつだ。

大阪の名物牛すじ肉を使用している。
現在は形にこだわらず、ホットドッグのようにソーセージをはさんだり、サンドイッチ形式にしたりと自由度の高い発想をもったベーカリーが、街に20店舗以上ある。
訪れれば、スパイシーな体験ができることだろう。